「その他」のQ&Aをお伝えします。質問一覧です。
No | 相談内容 |
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子連れ学習者への対応は? |
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子連れ学習者への対応は? |
子連れ学習者の受け入れについて、託児設備を持つ会場もほとんどありませんし、たとえ、あったとしても、そのために会場を変えることは考えられません。乳幼児を連れて、教室に来たいという学習がいたら、皆さんの教室ではどのように対応しているのでしょうか。「おとなしい子なので、迷惑はかけない。何とか受け入れとほしい!」という学習者の切実な思いに、断わらざるを得ないのが実情です。
回答1
「ことばの会」の場合は、以前にも書いたような気もするのですが、託児ルームを借りられた日は親子教室があります。不定期なので不評です。ボランティアが待機していても、学習者が来ないこともあります。クラスで授業を受けるのは子どもがいくらおとなしいといっても、少しは動いたり、しゃべるので他の学習者もちょっと気が散ります。何よりも、怪我を心配します。ボランティア保険に入っているので、たとえ怪我をしても治療費は出ますが、気分的によくないと思います。
それでも、いつもは保育園に預けている学習者が一時的に連れてきた場合はスタッフの誰かが子守をします。ボランティア側に余裕があり、その世話を快くしてくれる人がいるなら、それぞれの教室で考えればいいのではないでしょうか。夏休みなどに親についてきた場合、小学生くらいで、横で宿題をしている光景はままあります。
回答2
豊田市国際交流協会「日本語サロン」は積極的に子連れ学習者に対応しています。その様子はTNN会報第30号、31号をご覧ください。
回答3
学習者の子どものベビーシッターをする際の問題には主に次の要素が関係していると思います。
1.場所確保の問題(どこで子供の面倒を見るか)
教室内で託児をするよりは教室外に託児室を確保できた方が、ボランティア教室としては望ましいでしょう。しかし教室確保自体が難しい、というボランティア教室もある中で、とても託児室にまで手が回らないということも多いでしょう。また場所が確保できなければ教室内で見るしかないのですが、教室をいかにスクリーン等で分けたとしても、授業に集中することは難しいのではないでしょうか。 他の方法としては、外国人宅へボランティアが出張して個別指導する、というところもあるようです。
2.人手の問題(誰が子供の面倒を見るのか)
基本的に託児をすることは難しいといえます。ボランティアが少し多めに登録している教室では、当番がベビーシッター役を務める教室もあるかもしれませんが、いずれにしても市町村や機関からのサポートやそれらとの連携が重要なポイントになってくると思います。
3.責任の問題
子供を預かる際の責任の問題は必ず生じる重大な問題です。これに関してボランティア団体、また個人にはその活動に対して保険をかけることが出来ます。
これは、愛知県の制度で、各市町村が窓口になっている社会福祉協議会の「ボランティア活動保険」というものです。保険料は年間300円で、愛知県から100円の補助がでるので、年200円で保険に入ることが出来ます。さらに、ベビーシッターをしていると福祉ボランティアという区分になり、市から補助が出ることもあるそうです。また市町村が母体のボランティアの中には保険料を負担してくれるところあるようです。保障額は死亡・後遺症が713.7万円、入院が1日4800円などとなっています(問い合わせは下記)。一度自分の所属するグループがこの保険の存在を知っているか確かめてみてはいかがでしょうか。
託児、ベビーシッターの問題は日本語教室すべてではないにしても、発生しうる問題であり、かなり難しい問題だと思います。場所の問題や人材確保の問題、それに予想される子供の数などから判断して託児は行わない方針になりましたが、幼い子供を持つ方であっても日本語教育に携わることが出来るような環境づくりというのは、考えていかなければいけない課題ではないかと思います。そのためには、私たちは日本語をただ教えていさえすればいいのではなく、行政や他のボランティアなどとの連携を図っていくことが求められているのではないでしょうか。それぞれの教室毎にこの問題に対してどういう立場をとるかという共通認識をもって教室活動にあたることが必要ではないかと思います。
<ボランティア活動保険に関するお問い合わせ>
手続きのご相談(名古屋市社会福祉協議会ボランティアセンター) : 052-911-3180
制度についての情報(愛知県社会福祉協議会ボランティアセンター) : 052-232-1351